2016年7月7日木曜日

星に願いを!・・・・七夕ということで

 火曜日に通院治療センターに行ってきました。抗ガン剤エルプラットの8回目の点滴です。今回で最終なんでホッとしているんですが、他の病気と違って、これで完治ですということにならないのが辛いところです。来週にはCTを撮ります。これで再発や転移が見つかったら、この6ヶ月間は、何だったんだってことになりますからね。

 病院のロビーのディスプレイは、七夕飾りになってました。今回は、笹竹が立ててあって、短冊とペンが用意してあります。どうやら、願いごとを自分で書いて下さいということみたいです。

 いきなりですが、「みうらじゅん」氏をご存じでしょうか。みうら氏は、イラストレーターなんですが、「マイ・ブーム」や「ゆるキャラ」と云う造語を考え出した方です。彼の造語に「むかえま」というのがあります。「ムカ絵馬」とは、「ムカつく絵馬」のことで、神社に奉納してある他人の絵馬を勝手に読んで、「何だこれは(笑)(怒)」な絵馬を見つけて楽しむという、奉納者にとっては失礼極まりない遊びのことです。
 で、僕も「ムカ絵馬」ならぬ「むか短冊」を探そうと思ったわけです。

 3階の通院治療センターのロビーにも、笹竹が置いてありました。3階は、通院治療センターとリハビリセンター、手術室があるガチなフロアーですから、願いごとも「(癌が)再発しませんように」とか「副作用の無い薬ができますように」などのツッコミ処の全くない、切実な願いばかりです。
 緩和ケア病棟にも笹竹は、あるのでしょうか。関係者以外立ち入り禁止なんで、確認できませんでしたけど、まあ、あそこの方々は、半分星になっているようなものですから、願いごとを書くとしたら御家族でしょうかね。「安らかに天国に行けますように」なんて書いてあったら、これまたツッコめません。って、これ以上書くと、怒られそうですからやめときます。

 で、1階のロビーの笹竹は、一番大きくて、ここは、お見舞いの家族や子供たちも来ますから、バラエティに富んだ願いごとばかりでしたよ。
 
 もちろん「病気が早く治りますように」の類いが一番多いのですが、「母校の野球部が勝ち進みますように」なんて云う季節ネタ、定番の「世界平和」なんてのもありました。
 「膵臓ガンが治りますように」というのは、かなり難易度が高い願いですけど、僕の見た範囲で一番難易度が高いと思ったのは「プリンセス・プリキュアになりたい」です。これは「世界平和」に匹敵するか、それ以上の難易度だと思います。

 逆に低難易度の類いでは、「カブトムシが採れますように」ってのがありました。近所の公園が雑木林にでも朝早く連れて行ってもらえれば、実現するでしょう。でも、自分は何もしないで、カブトムシの方から飛んでくるのを願っているなら、難易度はアップしそうです。
 あと、「あさまに乗りたい」ってのもありましたけど、長野新幹線の「あさま」でしょうか。確か「あさま」は、長野行きの各駅停車だったと思います。東海道新幹線だったら、「こだま」に乗りたいってことになりますけど、随分謙虚な願いごとです。

 というふうに、点滴までの待ち時間が1時間半もありましたので、他人の願いごとを1つ1つ読ませていただきました。で、記事を書きながら思い出したんですけど、自分の願いごとを書いてこなかったんですよ。書けば良かったって、ちょっと後悔してます。

 何を書くのかって?
 もちろん「僕が星になる前に、松浦亜弥が、ちゃんと復帰しますように」ですよ。

 「プリンセス・プリキュアになりたい」よりは、難易度は、低いと思っているのですけど・・・w