2016年6月22日水曜日

癌で入院していたはずなのに、肺炎で死亡ってどういうこと

 鳩山邦夫氏が急逝されたというニュースが入りました。死因については、十二指腸潰瘍という報道が一部でありますが、正式には未発表のようです。直前には、激やせ報道などもありましたので、ネットでは、癌だったのではないかと云う噂が飛び交っています。
 と云うのは、十二指腸潰瘍を引き起こした原因が癌や癌に対する治療だったとしても、最終的に死亡した直接の原因が潰瘍であれば、医者は死亡診断書に十二指腸潰瘍にて死亡と書き、癌とは書かないとされているからです。
 
 少し前の話になりますが、知り合いの親御さんが、癌で入院していて、亡くなられたんですけど、通夜の席のあいさつで「死因は、肺炎です。」って云ったんです。癌で入院していたとしても、直接の死因が肺炎であるのならば、死亡診断書には、やはり肺炎と書くみたいです。

 ですから、鳩山氏に関するネットの噂も有り得る話になります。

 抗ガン剤による免疫低下で肺炎になったり、モルヒネの大量投与によって、多臓器不全になったりすると、死因は癌にならないわけで、これでは末期癌で緩和ケア病棟で亡くなった患者さんのほとんどは、癌以外の原因で死亡したことになりそうです。

 まあ、死因が、癌だろうが肺炎だろうが、あの世で差別されることもないと思いますから、どっちでも良いんですけど、保険金がからんでくると、そうも言ってられなくなります。

 多くの人が加入しているガン保険には、ガンで死亡したら何百万円などという項目がありますが、ガンで入院死亡しても、診断書に肺炎などと書かれると、保険金は下りなくなります。これは、加入者にとっては詐欺ですよね。診断書に癌と書かない医者と、それを理由に保険金を払わない保険会社、裏でつながっているんじゃなかって思いたくなりますが、癌で死んだら何百万円なんて、最初から貰えないと思っていた方が良いみたいです。

 最近は、死亡時の保険金を低くして、その分、保険料を安くしたり、死んだ時で無くって、癌と診断された時点で保険金が下りるようにした商品も出ているようですから、加入する際にはちゃんと考えなくてはいけませんね。まあ、僕は、このような身ですから、今さら保険に入れないんで関係ないことですけどw

 日本人の死因第1位は癌です。診断書に癌って書かれた人だけで第1位になっているとすれば、実際に癌で死亡している人の数は、もっと多いということになります。