寝ていたら、夜中に突然、足が痙りました。
三日ほど続いた後、治まったんですけど、どうやら、抗ガン剤の副反応が、ぶり返しているようです。あの頃は、手足が痙ったり、強張ったりとか、よくありましたから。他にも、足の裏に痺れと違和感が出てきたり、爪も少し痛んできました。抗ガン剤を終了して8ヶ月が過ぎ、副反応のことなど忘れていたところでした。
副反応については、人によっては、何年も悩まされるということですし、ぶり返したと云っても、大した症状ではないので問題ないんですけどね。
まあ、心当たりがあるとすれば、ストレスでしょうか。日本中どこでも同じかと思いますけど、何だかんだ云っても、新年度っていうのは忙しいですからね。癌の治療中は、仕事についてもいろいろと配慮してもらってましたが、いつまでも甘えているわけにはいきませんし、4月から配置換えになって、毎日毎日、慌ただしかったことも関係あるかも知れません。
同じ職場に、以前、癌の治療のために休みをとっていた方がいます。その方の話によると、癌治療のために長期休暇に入ったとたん、長年悩まされていた、偏頭痛がピタリと治まったそうで、職場復帰したら、再び頭痛が始まったとのことでした。
僕も、思い出してみると、癌で入院していたときの方が、仕事しているよりも楽だったように思いますw
よく、「そんなことばかりしていると、体に良くないから癌になるよ」なんて云いますけど、体に一番良くないことって仕事じゃないのかなって思います。ストレスは万病の元って言いますから、「そんなに仕事ばかりしていると癌になるよ」ってのが正しい使い方かもしれません。
先日、ニュースで、「日本人の2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で死亡する」って言ってました。癌になることは、珍しくも何ともない時代になりました。昔は、いろいろと他の原因で死んだんで、癌になるまで生きられない人が多かったってことだと思います。
生物が進化するためには、世代交代が不可欠で、いつまでも生きていられたら困るわけです。例えば、「ゾウリムシ」は細胞分裂で増えたり減ったりしてますから寿命というものがありません。ですから、永遠の命を持っているって云えるんですけど、その代償として、何億年経っても「ゾウリムシ」のままなんです。
癌っていうのは、いつか必ず死ぬようにって、神様が作った仕組みですから、長寿社会になればなるほど、癌に罹る人が多くなるのは当然のことと云えます。
とは言っても、まだ年金も貰ってないのに死にたくありませんからね。人間ってのは、神の真理に逆らう唯一の存在。癌になれば治療に通うことになります。
で、2分の1-3分の1ってことで、「6分の1」。
このニュースの正しい読み方は、「日本人の3分の1も癌で死んでいる」ってことじゃなくって、「日本人の6分の1は、癌になっても癌で死なない」ってことで、さらに、割合的に考えると、「癌患者の3分の1は癌で死んでない」ってのが正しい読み方になります。
さらに、今、癌で死んでいる人は、昔に癌に罹った人たちですから、今、癌に罹った人が、これから癌で死ぬ率はもっと低くなるはずです。
ひねくれた言い方になりますけど、働き過ぎで過労死したり、精神を病んで自殺したりってニュースを聞くと、だったら、癌になって病院でのんびり治療した方が、幸せじゃないかって思うときがあります。
癌は神様がくれた、少々リスキーなバカンス。
とはいえ、健康が第一。バカンスの強制取得ってことにならないよう、ご自愛下さい。